最近は四国遍路関係の本を読み漁っている。これもそのうちの一冊。世界中には有名な巡礼路がいくつかあるが四国遍路路はその長さ、歴史においても有数のものだ。スペインの「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」も有名だがこれは800Km。四国遍路は1200Kmだ。競う必要はないがこの四国遍路には随分と前から興味があった。
全行程を歩くと40-60日。サラリーマンには無理な巡礼だ。そのサラリーマンを終える日まであと2年と2か月になってこの巡礼が実現する時期が近付いている。そぞろ興奮してきた。
ネット上にはいろいろな方がその経験をもとにして記事を書いている。こうしたサイトの記事を読んだり、遍路の紀行文を読んだりの毎日がつづく。
この本は元新聞記者が70歳近くになって通し打ちと呼ばれる遍路をした紀行だ。さすがに物書きを職業としているだけにきれいな文章だ。遍路の歴史もしっかりと調べてありさすがに新聞記者の書く文章はすばらしい。高貴な文章だ。
それの対極にあるのがつい最近読み始めた「私のお遍路日記」。三十代の女性が歩きとおした記録。現実的な遍路の実態を描写してある。こうした本も大事だ。
とりあえず毎日の通勤中の楽しみだ。
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YOk (土曜日, 11 8月 2012 00:12)
愛媛の山の中に生まれた私は、小さい頃(即ち昭和30年代)近くを歩く「お遍路さん」を見て何となく不気味に感じていました。何しろあの白装束ですから。「お遍路」はともかく、四国は本当に良いところです。是非堪能されてください。
管理人 (土曜日, 11 8月 2012 06:08)
Yokさん、ありがとうございます。M社にもあと二年と二か月になりました。早いものです。お遍路路の近くで育ったわけですね。お接待のDNAがあるのかもしれません。あの姿は路傍で息絶えてもいいような準備だそうです。白装束は死装束、金剛杖は卒塔婆。そんなつもりは毛頭ありませんが。