東京湾から日本海まで走る所謂ＣｏａｓｔＴｏＣｏａｓｔ．軽井沢で一泊して直江津までの３３０Ｋｍ．

一日目

 
長い間暖めてきた計画を突然実行。前日に行くことに決めました。そんな計画にマイミクさんが一人同行してくれた。結果としてなんとも言えない最高のツアーとなった次第。天気も良くて大満足でした。へへへへへ、とにんまり。
２９日の早朝に自宅を出発。最初は半切のグローブでは寒かった。とりあえず通いなれた入間川ＣＲ経由で荒川ＣＲに。ここで同行者と合流。
熊谷までは何回も走った荒川ＣＲ。ここから１０Ｋｍ程を一般道を北上して大泉町にて利根川ＣＲに入った。初めての坂東太郎。心なしか悠然としている。利根川沿いにＣＲを走ると高崎伊勢崎自転車道に入る。荒涼とした河川敷の中のＣＲ。本来はこれが高崎までつながっているはずだが途中で見失ってしまいそこからは一般道を高崎に。ここでランチ。


高崎からは碓井川にそったＣＲと一般道を使って安中へ。安中から入った旧道（中仙道）が静かだった。１８号と平行して走るこの旧道で磯部、松井田、そして横川へ。旧道に入るととたんに両側の家並みに趣のある家が増えてくる。
横川からはいよいよ今回の初めての峠である碓井峠。１８号の旧道を登った。登り始めるとすぐに坂本宿の古い家並みと旧本陣が見える。峠の途中のめがね橋にはバスで押し寄せた観光客がたくさん。ここ以外は静かでゆったりとした登り。傾斜はきつくないが長い！横川から１６Ｋｍ。６００ｍの登り。１００Ｋｍ以上走った挙句の峠はちょっと辛いがひたすら息をひそめてゆっくりと登った。車は時々通るだけで少ない。碓氷峠からはあっという間に軽井沢の町。ここの民宿に５時に投宿。客は我々だけ。大きな民宿だが今時こんな民宿ってどういう人が泊まるんだろうと余計な心配をしてしまった。
兎に角、大きくしずかな食堂に二人だけ。日本酒で乾杯。１８０Ｋｍ。長かった。

二日目

 
軽井沢の民宿をでると長い下りが始まる。何しろ直前の碓井峠は分水嶺。ここから日本海に向かって川が流れているわけだ。基本的に下り基調。１８号は車が増えてくるので注意しながら下った。雪を被った浅間山が間近に見える。シャッターチャンス。
御代田市から小諸市に入り、旧道（北国街道）に入ったところで後輪がガタガタ言い始めた。パンク！何と我が自転車人生ではじめてのパンク。チューブ交換なんて自宅で数回やっただけだ。同行者のサポートもあって何とかできた。ほっ。
チューブ交換の後はいよいよ楽しみにしていた海野宿。旧道をはさんだ５～６００ｍの間がまさに江戸時代にタイムスリップしたような家並み。それぞれの家の屋号が表札のように掲げられている。驚いたことにここには土産物屋が非常に少ない。各地にある同じようなところは商業化されているがここはまだ。小学生の団体が団体で見学していた。皆、元気に挨拶してくる。いい感じ。


この北国街道を走って上田からは今度は千曲川ＣＲ．ここがまた何とも長～～～いＣＲ。３０ｋｍくらい続いている。最初は幅が２ｍくらいの狭いＣＲだがその後は広く大きなＣＲになる。春が遅いこの辺は今が菜の花の最盛期。ＣＲの両脇に大きく黄色の花が鮮やか。ここは千曲川の堤防の管理用に使っている道路を自転車と近隣の農家に開放している訳だ。連休中とは言え平日のせいか２～３組のサイクリストに会っただけ。遠くには雪で覆われた北アルプスが見える。


飽きるほどの長いＣＲが終ると一般道になる。しばらく飯山街道の旧道を走ると飯山市。仏壇屋が多いことと豪雪で有名。その仏壇街道の裏手にはお寺が並んでいる。ここも趣のある町並み。雁木なんかがあっていい感じ。
飯山の市街をすぎると今日の最初で最後の登り。涌井峠。２５０ｍ、８Ｋｍの登り。ここもゆっくりと登った。途中、下を見るとなんとも言えない里山の風景が見えた。
峠からは海抜０ｍを目指しての長～～～い３０Ｋｍ位の飽きるほどの下り。これが終るとようやく都会に降りてきた感がある。交通量も増えてきた。高田の街は天地人の地元と言うことで賑わっていた。
そして、４：３０にようやく日本海にでた。直江津の海岸は何にもない。海水浴場があるが小さい。テトラポットのつまらない海岸。とりあえず砂浜に下りて記念撮影。ここまで自宅から３４０Ｋｍ。お疲れ様。


直江津の駅前に着いたときに大事なことに気が付いた。昼頃に電話で予約した宿は飯山市の宿だったことに気が付いた。唖然としたが冷静に直江津の駅前旅館に電話して泊まれることになった。やれやれ。結局ここも客は我々だけだった。
夜は外に出て祝杯。新潟の地酒三点セットを賞味。
ここで発見。直江津には何も娯楽がない（ような感じ）。唯一、飲み屋が多い。旅館の周囲は一般の店は全て消灯されている中で飲み屋の灯だけが目に付く。

三日目

直江津駅から長野経由で帰京。
あまりにも天気が良いので途中の大宮駅で下車。そこからのんびりと自宅まで走った。
いい旅でした。