きょうはこの本に釘付けになった。梅雨が明けたのにまた梅雨空で特別な計画もなかったので昨日東京駅の本屋で購入したこの本を朝から読み始めた。
久しぶりに爽快な気分になった。若い女性がいろいろなところで活躍している話はマスコミを通じて知っていたがこの方もその一例でしょう。若干29歳にしてハーバード大学の教授になり3年連続で生徒から最高の評価を受け、おまけにベストドレッサー賞ももらったという才媛のお話。
先日はアートディレクターの佐藤可士和氏の講演を聞いてこの若いデザイナーのすばらしい能力と実績に感動した。そしてこの本の作者北川智子氏もすばらしい。
この本を読んで感心したのはその爽やかさ。どろどろとした思いが感じられずさらっとしている。大学では数学と生命科学を学んだ彼女はなんと大学院で日本史を専攻し10年かかるといわれる博士号を3年で取得してしまった。研究活動とともにピアノ、絵画、フィギャスケートもしている。なんとも多才。
それ以上に感心したのは大学生になって初めて英語の世界に飛び込み英語で講義しているという英語力。何十年も英語の世界で仕事をしている自分の英語力をかえりみてうらやましくもある。
もう一つ。彼女の講義が高い評価を受けるのはそのアクティブラーニングによるところが多いようだ。つまり、講師の話を単に聞いているだけの講義ではなく、生徒が学び考えたことをアウトプットする、進め方。それも単なるスライドを使ったプレゼンテーションではなく映画をつかったりのいろいろな形のプレゼンテーションを要求している。確かに、こうしたアウトプットができて初めて「学んだ」「「理解した」と言えることはよくわかる。
これからもどんどん研究活動を進めて日本を広く伝えてほしいものだ。
http://www.tomokokitagawa.com/ に彼女の講義の様子が掲載されている。
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