ハイキングがしたかったので五日市の方に出かけてみた。例のハセツネコースを途中までハイキングする予定だった。山道を歩く距離感をすっかり忘れてしまったのでとにかくコースを歩き、時間をみて途中で檜原街道に降りる予定だった。
この辺の山は深くないし、周辺の道路は自転車でいつも走っているので土地勘があった。特別にコースを入念に調べることなく低山の稜線を次から次へとのんびりと歩いて行く計画だった。
ところが途中で道を誤ってしまいとんでもない藪漕ぎをしてしまった。山道はしっかりと調べて歩かないとまずいですね。
4月の怪我の後、まず平地を歩くことからリハビリが始まった。週に2,3回5Kmづつ。時には10Km。退院後一か月ほどしてから平地のランニングを始めた。最初は2,3Km。徐々に距離を伸ばして10Kmまで行った。3か月後位に15Km。
最初は歩いたり走ったりすると首の筋肉、そして両肩にのびている僧帽筋が緊張して固まった。素人判断だがこれは一か月間の首のコルセット着用で首の筋肉が弱っているために走ったさいの首への衝撃を受け止めるために筋肉が緊張したのかもしれない。ただし、主治医は退院の際に走ることを禁止してはいなかったのでこの解釈が正解なのかは不明。
その首の筋肉の緊張も最近はないので次のステップは山道を歩くことにした。地元の狭山丘陵でもよかったがあまりにも標高差が少なすぎるので五日市のハセツネコースにした。来年は参加したいので下調べの意味もあるし。
五日市駅から忠実に秋川街道を歩き小峰トンネルを越えたところからまず今熊山を目指す。途中が伐採で通行禁止になっていてう回路の山道を歩いた。気温は高いが木陰で多少ひんやり感がある。
ほどなくして今熊神社。途中でトレイルランのグループに抜かれた。そして刈寄山。汗で全身がびっしょり。一休みをしてから出かけた。
ここで大間違え。地図もろくに見ないであるいていたので当然のように刈寄山から先に進んだ。
ところがだんだんと道が薄くなってきた。それでも所々にペンキで印があるので信じて進んで行った。途中から下りになり、進めば進むほど道が危うくなってきて道は消えた。ただ、人が通った形跡は所々にかすかにあるが私と同じように迷い込んだ人の足跡でしょう。30分ほど歩くと急激な下りになった。この辺で、ここは正規のルートではないと確信。こんなところをレースで走る筈がない。それでもこのまま戻るのもあまりにも普通なのでそのまま下った。
遠くに沢の音がするし沢に下りれば何とかなる、と楽観していた。
下りは急激だった。幸いにも樹林の中だったので一歩一歩を木につかまって降りた。時には後ろ向きで前に手を付いた悲しい姿で降りた。時には土砂とともに滑り落ちるように下った。途中からは今度は藪の中。藪漕ぎだ。
藪漕ぎにはいろいろな思い出がある。こうした予期しないことはよく覚えているものだ。その内の一つ。30年以上も前に正月合宿の偵察山行で11月に北アルプスに行った帰りのこと。大きな尾根のバリエーションルートを下っている際に道を失ってしまった。何時間も深い藪の中を下った。そして漸くのことで安曇野の里に下りてくると里は米の刈入れの真っ最中。黄金色に輝いた畑で多くの農民が働いていた。そして遠くに見えるたった今降りてきた尾根が紅葉で輝いていた。すばらしい景色だったことを今でも覚えている。
こんな記憶があるので今日の藪漕ぎもそれなりに楽しかった。でも疲れた。漸くの事で沢にでた。ところがなかなか沢に下りられる場所がなくしばらく沢に沿って藪漕ぎを続けた。沢に降り立ったところで休憩。水がうまかった。沢の反対側は林道が見えていた。盆堀林道だ。10年前にMTBで来たころは工事中で難儀した。
林道に出てからはひたすら歩いた。夏の日差しが強かった。歩いている間に汗でぬれた衣類もだいぶ乾いてきた。
結局歩いたのは18Km。道を誤ったせいで途中下車した感じでちょっと不満足な結果だ。それでも久しぶりに山道を歩く感触を得て収穫があった。
後で地図を見てみると刈寄山からいったん元に戻ってから本来のコースに出る、とあった。そのまま先に進んだのが間違いだった。
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FOX (日曜日, 12 8月 2012 00:28)
馴れてるつもりの道でも迷う時は迷いますね(^^;)
やっぱし地形図とコンパスは要りますね(^_^)b
管理人 (日曜日, 12 8月 2012 08:20)
おっしゃる通りです。地図を見る手間を省いてはいけないですね。