これまた読書もの。今回は対中国、韓国との関係を書いた櫻井よしこさんの本。
彼女のジャーナリストとしての知識の豊富さ、論理の鋭さに驚嘆。大国中国の立場を主張する論客からの挑戦をつぎつぎと論破していた。
中国と言う「国」の立場、姿勢が改めて理解できた。国と言うよりも共産党と言った方が正解かも知れない。強硬に党としての主張を押し付ける中国。それに対して何の戦略もなく押されるお人よしの日本と言う構図が見えてくる。
それにしても歴史と言うのは事実があってないような感じがする。事実をどう解釈するか、によって同じ事実が別の事実になってしまう。絶対の事実を共有できないものか。上海の大虐殺について外国のジャーナリストが報じたからそれは事実である、と主張する中国。いやそのジャーナリストは中国共産党から資金を得ていたという事実。こうした状況をどのように解釈するか。事実と言われていることでも真実でないこともあるようだ。
混沌とした日中関係は真実を度外視した政治判断の世界だ。むつかしい。
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